野球場をつくってみよう。
そう決めたとき、最終的に予算がいくらいるのかは算出してはいませんでした。
概算だけでも出してみようとはしたのですが、途中で諦めました。
野球場を手づくりしたという前例を知りませんでしたから、計算のしようがなかったのです。
でも、それが幸いしたともいえるでしょう。
もしサンプルになるような例があったら、夢をその金銭に換算してしまって簡単に諦めていたでしょうから。
行く手に請求書がぶら下がったハードルがいくつも見えたら、だれだって尻込みしてしまいますよね。
ゴールがよく見えなかったからこそ、闇雲にスタートをきることができたのです。
いくらかかるかはわからなかったものの、おこづかい程度の資金では間に合わないことは
さすがに理解していました。
そこで資金集めのイベントをしようということになりました。
それが「グラウンドエイド」で、その8年前に開催されたアフリカ難民救済のチャリティーコンサート「ライブエイド」のパクリ。
僕たちの球場づくりの窮状を救ってください、がコンセプトというわけです。
アマチュアバンドのライブで寄付金をお願い、という虫のいいイベントでしたが、予想以上に反響があって驚きました。
想いに共鳴した。
同じ夢を共有したい。
そんな人々が多数集まってくれたのです。
いまさらですが、ぼくたちの野球場づくりという遊びは、最初から最後まで多くのひとびとの想い支えられていたのですね。
あのときのタイトル「俺達のフィールド オブ ドリームス」は「みんなのフィールド オブ ドリームス」にすべきでした。
この日までに刈った草の山で作った「聖火」に点火して
イベントがスタート
地元の青年たちのバンドも
いくつか演奏してくれました
ステージの向こうに
それぞれが夢を見ていたのでしょう
一般的なライブとはちがう
不思議な空気感が漂っていました
せこい花火でしたが
夢のはじまりをことほいで…
イベントの翌日
宴のあとの片付けを終えての記念撮影
「もう夢しか目に入らないぜ!」
0 件のコメント:
コメントを投稿