2016年12月12日月曜日

残すことにも夢と愉しさが…

きのう、移動書斎にシロを乗せて、安芸高田市立郷野小学校に行ってきました。

ドリームフィールドに通っていたとき、国道54号線ルートを通ると視界の隅にばしば目に飛び込んできて、「やっぱり、木造の校舎はいいですね」なんて、懐古趣味とともに眺めていたものの、現物をじっくり見学したのは初体験。

なんでいまさら、というなかれ。
先日、知人から「廃校となって、いずれ解体されるかも」と耳にしたからです。


木造の、それはたいそう魅力的な校舎。
築後80年あまりの古い建物ですが、まだ現役バリバリできれいに使われていました。

ちょっと調べてみると、現役、再活用、放置プレイと、様態はさまざまですが木造校舎は広島県内だけでもかなり現存しているらしいのですが、写真で見るかぎりこの郷野小学校のスケールは別格。
建築のために奔走したという当時の住民の意気込みと熱意、こどもたちにたいする愛情がひしひしと伝わってきます。

これは、安易に解体してはいかんでしょう。
後世に残さなければ。



どうです、この威容と愛らしさが同居した
魅力的な建物は。

ノスタルジックというか
ぼくらにとっては原風景といってもいい景色。

聞けば、若者たちにも人気らしい。

すぐそこにあったのに
するりと逃げられてしまった初恋のひと。
そんな切なさのようなものが
胸に迫るからでしょうか。

ここの校庭は総天然芝。
元ドリームフィールド管理人としては
そこにもそそられました。


木造、もくぞう、モクゾウ…。
これをなんとか残せないものか?

またまた、夢がふくらみはじめました。


これは校庭の隅にあった定番の二宮尊徳像。

「ほかに代え難い宝物は
ソントクではかるものではない。
なんとか存続させるのだ」

そう聞こえたのは幻聴だったのでしょうか。(笑


この朝礼台から
卒業生たちがつぎつぎに保存を訴えているようでもあり…


動画はこちらから


ちなみに下の写真集の表紙になっているのがこの郷野小学校です

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