菊池がスタメンを外れた。
このオーダーは前日のものとはちがって、意図してのものではないようだ。
「具体的な箇所はいえないが、コンディションを整えたいところがあった」らしく、一応“休養”ということでの欠場だった。
なので安部が2番が入って、西川が5番にくりあがってこのスタメンになった。
積極的なオプションではなく緊急事態による布陣だが、菊池がいないと「こうも景色が変わるものか」と感慨をあらたにした。
なんというのか、下着を付けずにズボンを履いているような、心もとなさというのだろうか。
菊池の代わりに2番に入った安部は現時点で打率.375で、規定打席に満たないが打率1位の坂本と肩を並べている。
盗塁は8個でトップだ。
菊池に遜色ないどころか、打率248、盗塁2の彼を数字的には上回っている。
それでもどこか物足りなく感じてしまうのは、「おさまり」ということなのだろう。
エルドレッドのホームランのように、よく試合の流れを変えてしまう1発というものがある。
その例にならえば、ゲームの雰囲気を一変させてしまう守備というものがある。
いうまでもなく菊池の超人的なプレイ、守備がそれだ。
また彼には、攻撃でも「なにをしでかすかわからない」という期待感がある。
2番にその菊池がいる打線。それがカープの強さであり魅力でもある。
結果論になるが、菊池がいない布陣でカープは負けた。
カープ先発の加藤が5回に先頭打者の高山の背中にボールをぶつける四球。ここをなんとか踏ん張って3番糸井をセカンドゴロに仕留めたはずが、セカンドに入った西川がファンブルして一、二塁にランナーを残してしまった場面があった。
ゲッツーを焦ってのことだったのだろうが、取らなければいけないところで取れないのと、信じがたいプレイでゲッツーを取ってしまうのとでは雲泥の差だ。
案の定というかお約束というか、浮き足立った加藤はここで4番の福留に四球を与えて、1アウト満塁のピンチを迎えてしまった。
幸い継投の中田が後続を抑えて事無きを得たが、西川のエラーが試合の流れに水を差してしまったことは否めない。
その時点ではまだ4対1でカープはリードしていたが、ここでカープは守勢に転じてしまった。
そして次の6回に2失点して1点差に迫られ、7回には5点のビッグイニングで逆転されてしまった。
*
ゲーム途中のメモには、つぎのように記してあった。
このオーダーは前日のものとはちがって、意図してのものではないようだ。
「具体的な箇所はいえないが、コンディションを整えたいところがあった」らしく、一応“休養”ということでの欠場だった。
なので安部が2番が入って、西川が5番にくりあがってこのスタメンになった。
積極的なオプションではなく緊急事態による布陣だが、菊池がいないと「こうも景色が変わるものか」と感慨をあらたにした。
なんというのか、下着を付けずにズボンを履いているような、心もとなさというのだろうか。
菊池の代わりに2番に入った安部は現時点で打率.375で、規定打席に満たないが打率1位の坂本と肩を並べている。
盗塁は8個でトップだ。
菊池に遜色ないどころか、打率248、盗塁2の彼を数字的には上回っている。
それでもどこか物足りなく感じてしまうのは、「おさまり」ということなのだろう。
エルドレッドのホームランのように、よく試合の流れを変えてしまう1発というものがある。
その例にならえば、ゲームの雰囲気を一変させてしまう守備というものがある。
いうまでもなく菊池の超人的なプレイ、守備がそれだ。
また彼には、攻撃でも「なにをしでかすかわからない」という期待感がある。
2番にその菊池がいる打線。それがカープの強さであり魅力でもある。
結果論になるが、菊池がいない布陣でカープは負けた。
カープ先発の加藤が5回に先頭打者の高山の背中にボールをぶつける四球。ここをなんとか踏ん張って3番糸井をセカンドゴロに仕留めたはずが、セカンドに入った西川がファンブルして一、二塁にランナーを残してしまった場面があった。
ゲッツーを焦ってのことだったのだろうが、取らなければいけないところで取れないのと、信じがたいプレイでゲッツーを取ってしまうのとでは雲泥の差だ。
案の定というかお約束というか、浮き足立った加藤はここで4番の福留に四球を与えて、1アウト満塁のピンチを迎えてしまった。
幸い継投の中田が後続を抑えて事無きを得たが、西川のエラーが試合の流れに水を差してしまったことは否めない。
その時点ではまだ4対1でカープはリードしていたが、ここでカープは守勢に転じてしまった。
そして次の6回に2失点して1点差に迫られ、7回には5点のビッグイニングで逆転されてしまった。
*
ゲーム途中のメモには、つぎのように記してあった。
打順を上げてクリンナップに食い込んだ西川が、(タイムリーヒットと)結果を出せば、エルドレッドがひさびさスタメンで2打席連続ホームラン。
用兵が冴え渡り、起用がことごとく当たる。
そろそろミラクルの域に入ってきた。
今シーズン“神ってる”のは、名付け親の緒方監督か。
ところが4点のリードを守れずに負けてしまって、このメモはお蔵入りになってしまった。
とはいっても、この試合をぶち壊してしまったのはオーダーではない。
いうまでもなく加藤投手。そのことに異論はないだろう。
ところが4点のリードを守れずに負けてしまって、このメモはお蔵入りになってしまった。
とはいっても、この試合をぶち壊してしまったのはオーダーではない。
いうまでもなく加藤投手。そのことに異論はないだろう。
この試合で加藤投手は、気持ち力が抜けていたようにも見えた。
しかしそのフォームも安定せず、力んで高めに抜けるボールがつづいたり…。
“加藤ルール”は健在だった。
しかしそのフォームも安定せず、力んで高めに抜けるボールがつづいたり…。
“加藤ルール”は健在だった。
4回2アウトを取りながら、下位打線相手になぜか「急に慌ててしまった」加藤投手はいつものように四球を連発。さらに暴投もまじえてノーヒットで二、三塁のピンチを献呈。
ここで8番の梅野にタイムリーを喫っしてしまった。
5回には前述したように先頭高山を2ストライクと追い込みながらフルカウントにしてしまって、あげくが死球。
このときはマウンドで、明らかにうろたえているような表情を見せた。
その直後には、バックネット直撃かと思わせるとんでもない暴投までしている。
「このまま投げ続けていたらイップスになってしまうんではないか」
そんな心配をするほどの荒れようだった。
「期待を裏切らないピッチング」といったら可哀想だが、そういいたくなるほどの失態を彼は繰り返してきた。
そんな心配をするほどの荒れようだった。
「期待を裏切らないピッチング」といったら可哀想だが、そういいたくなるほどの失態を彼は繰り返してきた。
そしてついにというか、とうとうというか、この日加藤投手は調整のために二軍降格となった。
「課題はわかっているが、解決策は見つからない」と、加藤投手は試合前に語っていた。
うまいことをいうもんだと、つい感心してしまったが、それだけ問題は深刻だというこだろう。
下手にフォームを矯正して、持ち味が失われてしまうケースだって考えられる。
そんな例はプロ球界では枚挙に暇がない。
彼もしばらくは出口の見えないトンネルで迷い、苦悩することになるかもしれない。
ただ、ノックアウトされて降板しても気丈にダッグアウトからマウンドを見つめていた彼の気持ちの強さがあれば、なんとか這い上がってきてくれるだろう。
「解決策は意外にシンプルでした」
そんな答えとともに彼が一軍にもどって、この日のようにスタメンに名を連ねる日が早いことを願おう。
*
これでカープの連勝は3でストップ。
2位のタイガースとはゲーム差1となった。
「課題はわかっているが、解決策は見つからない」と、加藤投手は試合前に語っていた。
うまいことをいうもんだと、つい感心してしまったが、それだけ問題は深刻だというこだろう。
下手にフォームを矯正して、持ち味が失われてしまうケースだって考えられる。
そんな例はプロ球界では枚挙に暇がない。
彼もしばらくは出口の見えないトンネルで迷い、苦悩することになるかもしれない。
ただ、ノックアウトされて降板しても気丈にダッグアウトからマウンドを見つめていた彼の気持ちの強さがあれば、なんとか這い上がってきてくれるだろう。
「解決策は意外にシンプルでした」
そんな答えとともに彼が一軍にもどって、この日のようにスタメンに名を連ねる日が早いことを願おう。
*
これでカープの連勝は3でストップ。
2位のタイガースとはゲーム差1となった。
0 件のコメント:
コメントを投稿