2016年12月6日火曜日

大地との対話




グラウンドエイドのイベントでは
刈り取った草を集めて聖火としました。

もちろんそれはただの「火遊び」ではなくて
思いがあってやったこと。

すでに使われなくなってひさしくなってはいましたが
その田畑から得たものを
浄火でお焚きあげすることで
その土地の地霊への鎮魂としたのです。

そして感謝の祈りでもありました。

「これからここで野球場をつくって
遊ばせていただきます」

そのあいさつの意味もあってのこと。


ここは全面が天然の芝と雑草の野球場でしたから
毎年、あらたな芽吹きがあり草が生長してきます。

それを野放しにしておくわけにはいかないので
芝刈り機で刈りそろえ
カートを動員して除草したりと
毎日のように作業に追われていました。


野球場には完成というものはないんですね。

「雑草とどのように付き合えるのか?」

大地からの大いなる問いと
こちらからの稚拙な回答との
連続だったように思います。

当時は「闘い」と感じていたものですが
いまふりかえってみれば
それは自然との「対話」でもあったのですね。

リアルタイムでは見えなかった真実というのでしょう
ふりかえってみてはじめて理解した感覚です。

もうすこしその対話を楽しめる余裕があればと
いまではすこし残念に思っています。








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