グラウンドエイドのイベントでは
刈り取った草を集めて聖火としました。
もちろんそれはただの「火遊び」ではなくて
思いがあってやったこと。
すでに使われなくなってひさしくなってはいましたが
その田畑から得たものを
浄火でお焚きあげすることで
その土地の地霊への鎮魂としたのです。
そして感謝の祈りでもありました。
「これからここで野球場をつくって
遊ばせていただきます」
そのあいさつの意味もあってのこと。
ここは全面が天然の芝と雑草の野球場でしたから
毎年、あらたな芽吹きがあり草が生長してきます。
それを野放しにしておくわけにはいかないので
芝刈り機で刈りそろえ
カートを動員して除草したりと
毎日のように作業に追われていました。
野球場には完成というものはないんですね。
「雑草とどのように付き合えるのか?」
大地からの大いなる問いと
こちらからの稚拙な回答との
連続だったように思います。
当時は「闘い」と感じていたものですが
いまふりかえってみれば
それは自然との「対話」でもあったのですね。
リアルタイムでは見えなかった真実というのでしょう
ふりかえってみてはじめて理解した感覚です。
もうすこしその対話を楽しめる余裕があればと
いまではすこし残念に思っています。
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