2016年12月8日木曜日

フィクションのもつ強さ

あっちに行ったり、こっちに来たりのイレギュラー。
話は前後します。

ここ最近はドリームフィールドの動画をYouTubeでアップしてたりしているせいでしょう、「あなたにおすすめ」の動画に、なんと本家の「フィールド・オブ・ドリームス」関係のタイトルが表示されました。

「Kevin Costner "Field of Dreams" 25 years later」

この動画です。


さっそくクリックしてみました。

映画「フィールド・オブ・ドリームス」の舞台となったアイオワの野球場を、25年後に主役のケビンコスナーが訪れてのもの。

なにがびっくりしたかといって、あの野球場がまだ残されてあったこと。
しかも、以前よりもきれいに整備されているのには驚かされました。

野球場は生き物ですから、そのときどきで表情を変える。
たぶんこのセレモニーのために念入りに手入れしたのでしょうが、それにしてもです。

ぼくたちのドリームフィールドが完成したのが1995年。
その翌年には、このフィールド・オブ・ドリームス球場から映画に出演した選手たちが中心になってつくった「ゴースト・プレイヤーズ」が来場しました。

「お前がつくれば、彼らはやって来る」

そのビッグなゲストでした。















機内のビールをすべて飲みつくして、彼らはやって来た(笑



そのゴースト・プレイヤーズの面々がドリームフィールドを目にして、口々にいったことばはいまも鮮明に憶えています。

「グッド・ジョブ!」

日頃、「英語では気持ちが伝わらない」なんて訳知り顔にいっているぼくですが、あのときはハート・ツー・ハートで、熱いものがストレートでこころのミットにおさまったようで感極まってしまいました。

「グッド・ジョブ!」につづけて彼らいったこと。

「フィールド・オブ・ドリームスは映画だが、お前たちは本当にやった。すごいことだ」

                     ❇

その現実のドリームフィールドはいまはなく、映画のフィールド・オブ・ドリームス球場はいまだに健在で現存している。

その事実に、複雑な想いがしました。

ドリームフィールドは現実の野球場だったがために、現実の要求にあらがいきれずに圧し潰されてしまった。

向こうのフィールド・オブ・ドリームス球場は、フィクションのなかに夢のダイヤモンドのようにあるからこそ、いつまでもありつづけられる。

ぼんやりと、そんなことを考えました。

そして関連のクリップをつぎつぎに見つづけながら、後悔とも無力感ともつかない複雑な感情が脳裏をよぎっていました。



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