2017年5月3日水曜日

誠也と翔太・格のちがい

5月2日の試合
中日 000100100-2
広島 000500X-5

勝 野村2勝1敗 負 鈴木1勝2敗 S 今村1敗5セーブ 


初物を苦手とするカープ(強いチームがあるかは別として)が、初対戦のドラゴンズ鈴木翔太投手に4回まで無得点。

まったくストライクが入らないかと思えば、ド真ん中に絶好球を投げ込んでみたり、ここ最近トレンドの荒れ球投手にすっかり手を焼いていた。

その4回にはカープ先発野村投手が1失点して、先制をゆるしてしまった。
前回のジャイアンツ戦と似たような流れになって、一瞬嫌なムードが漂った。

とはいえ、この試合がそのまま終わると思ったカープファンはひとりもいなかったろう。
逆に「これで勝てる!」と狂気したドラゴンズファンもいなかったにちがいない。

現在首位のチームと、最下位にいるチーム。
いまの両チームには歴然した力の差、勢いのちがいがある。

お互いに3連戦の初戦ということで、前回のジャイアンツ菅野投手のような絶対のエース、あるいはエース級との投げ合いとなる試合。

その試合で、2013年のドラ1入団とはいえ、まだプロ未勝利の投手を起用しなければならないドラゴンズ。
はっきりいって「辛いです」。

この試合にかぎっていえば、戦う前から勝敗はほぼ決まっていたといってもいい。

「初物を苦手とするカープ」

奇襲・奇策のつもりもあったのかもしれないが、いま最下位にあるチームがこの投手起用で勝てるほどカープは甘ちゃんではない。

5回にトップバッターの田中が四球でチャンスをもらうと、『4番打者連続7試合出場』と自己記録を更新中カープの鈴木が、ドラゴンズ鈴木から同点タイムリー。
これが呼び水となって、エルドレッドがヒット、新井がタイムリーを見舞って、あっさり鈴木をマウンドから引きずり降ろしてしまった。

鈴木に変わった佐藤優からも安部と石原が連続タイムリーして、この回計5点のビッグイニング。
あっさり勝負を決めてしまった。

最終的には9安打しながら2点のドラゴンズと、8安打で5得点のカープ。
この数字にも、はっきりと勢いの差があられた。

元気のないドラゴンズ相手とはいえ、野村投手は7回を投げて被安打6の2失点と、相変わらずの安定した投球で2勝目。
2安打され締まらない投球ながら9回を締めた今村投手が5セーブ目をあげた。
そして前の8回を0点に抑えたジャクソンにもホールドが付いて8となった。

このジャクソン、まだ失点自責点がなく防御率0.00。
ここがしっかりしているが故の首位、ということもいえそうだ。

                        ❇


この試合の私的MVPは野村祐輔投手だ。







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