2016年11月27日日曜日
毎日が「宴のあと」だった日々
結構こんなひとは多いんでしょうね。
写真のデータや書きかけの原稿やメモなんかをパソコンに投げ入れたままにしているひと。
そのつど整理しておいたほうがいいですよ、ぼくがいうのもなんですが。
だいたいが整理下手、ものぐさな性格なのでかなりのデータがディスクに乱雑に溜まったままになっていたのですが、パソコンの容量のこともあったりで、ようやく整理をする気になったはいいものの、いま往生こいてます。
そのときどきにしておけばこんなことはならなかったのでしょうが、なにがどこにあるのかわからないまま念のためにコピーして保存したり移動してしまって、重複したデータが乱雑に溜まってしまっていたのです。
それで確認と削除と移動と整理とかなんやかやの時間と手間とで謀殺されるはめになってしまいました。
気が遠くなるというか、死ぬまでにはたしてこのパソコンのなかのデータの整理がつくのかと、心細い思いにすら襲われています。
たしか安部公房氏が亡くなったとき、ワープロのフロッピーディスクのなかに書きかけの原稿がかなり保存されていたとかで話題になりました。
ちょっと調べてみたら、彼の没年は1993年のことだったのですね。
ちょうどぼくが、仲間を集めて「野球場をつくろうぜ!」なんて、人生をすべりはじめたころだったのです。
安部公房氏のディスクにデータが蓄積することがなくなったとき、かわりにぼくのパソコンには手づくのの野球場「ドリームフィールド」での作業と遊びの記録とが溜まりはじめていたということになります。
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なんだか「整理の時間」ばかりになってしまっているのがシャクなので、そのつど備忘録もかねてここにいろいろアップしていってみようかと思いたちました。
自分の労苦に報いてやりたい、という柔な発想です。(笑
とりあえずはドリームフィールドでの遊びや作業やスナップなどなどが、時系列も忖度されないまま並んでいくことになると思います。
まあ、なんのたしにもなりはしませんが、一般的な生活とはちょっとちがう感覚の時間が流れていたり、すこし日常とはちがう空気感は味わってもらえるのではないかと思います。
ちなみに前掲の写真は、2004年6月30日にグラウンドを見おろすハウスから眺めた夕日です。
はじめは通いでグラウンドづくりの作業をしていましたが、いつからかぼくはひとり現地で寝泊まりするようになって、こんな景色をいつも目にしていたのですね。
美しい景観のなかに、そこはかとない「孤独」が見えるのは、そのときのぼくの心境が映り込んでいたからでしょう。
愉しい遊びのなかにも、というか愉しかったからこそずっと感じていた孤独。毎日が「宴のあと」のようだったからでしょう。
いま当時の写真を整理していると、ふっと浮かんでくる感慨です。
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