5月10日の試合
広島 302000201-8
東京 020040001-7
東京 020040001-7
勝 薮田2勝1敗 負 ルーキ1勝3敗
本塁打 鈴木6号、7号 丸6号
大引2号 バレンティン4号
大引2号 バレンティン4号
新井がスタメンにもどり、エルドレッドが後ろに控えた心強さからというわけでもないのだろうが、鈴木誠也が2本のホームランを含む3安打5打点と、持ち前の豪打を発揮してチームを牽引。スワローズとの空中戦を制してカープにひさびさの勝利をもたらした。
この活躍に緒方監督が「もう4番目(の打者)ではないよ」とコメントしたのは、鈴木の4番当確宣言ととらえてもいいのかもしれない。
4番打者のプレッシャーもあるだろうから、いつか不調となれば新井との入れ替えや、しばらくの併用もあるかとも想ったが、それも杞憂に終わった。
彼は難なく離陸して真の4番打者に成長してしまったようだ。
プロ野球というまばゆい世界に身を投じ、そのなかでもひと際輝く存在になりつつある鈴木誠也という青年には、若干22才にしてすでに風格が漂っている。
それは彼の一挙手一投足からうかがえる視覚的なものでもあり、存在そのものに漂っている雰囲気からくる感覚的なものでもある。
いわゆるオーラというのだろう、それがひと際強く大きくなってきたということだ。
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昨夜、カープの元投手であったO氏をゲストに招いて、『カープ学講座』と称してお話を聞く機会をもった。
彼が一軍で活躍した期間はそれほど長くはない。通算8年で成績は3勝に終わった。
けっして大成した選手だったとはいえない。
数年前に戦力外となって引退。いまは建築関係の営業をしている。
彼も一時は鈴木誠也選手のように、大きな成功をつかめる手前までいった。
しかし、ケガによってそのチャンスは潰え、二度と訪れることはなかった。
プロではそれほどの結果を残したわけではないが、O氏にも不思議なオーラがあった。
それはプロ野球というまばゆい世界でのものとは異質な、一般社会に身を置くようになってから放たれるようになったものにちがいない。
第2の人生を歩みはじめてまだ数年のO氏だが、彼も鈴木選手のような成長曲線を描いて社会に馴染んでいっているように見えた。
いまは人生のグラウンドこそ異なるものの、それぞれに輝きを放てる場所はあるものだ。
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この試合の私的MVPは、いうまでもなく鈴木誠也選手だ。
それにしても、今回も3点を先制してもらいながら5回6失点という不出来で降板した大瀬良投手が気がかりだ。
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