5月6日の試合
広島 220230000-9
阪神 00001731X-12
阪神 00001731X-12
勝 高橋1勝1セーブ Sドリス2敗12セーブ 負 薮田1勝1敗
本塁打 丸5号
“逆転のカープ”が屈辱的な大逆転負けを喫した。9点差をひっくりかえされての敗戦は1995年7月30日の中日戦以来22年ぶりだという。
まさに歴史的な事件、空前絶後ともいえる大敗。
その原因は、いろいろあげられるだろう。
岡田投手の突然の乱調。
継投の失敗。
中継ぎ陣の崩壊。
西川選手の手痛いエラー。
……
思いつくだけでも、これだけの理由があげられる。
これらが積み重なって、カープは信じられないような大敗をしてしまった。
ところが、タイガースの勝因がまったくわからない。
プロ初先発の福永投手が、ほとんど試合をつくれずに序盤に大量失点してノックアウト。
中押し、ダメ押しされての9点差。
集中力がきれたかのように繰り返されるエラーと、覇気が感じられない攻撃…。
完全に負けのスパイラルに飲み込まれてしまって、どうみても負けるしかない戦い方をタイガースはしていた。
それが気づいてみれば、あれよあれよという間に1点差まで詰め寄り、最後の最後にはカープを突き放してゴールしてしまった。
勝てない試合、あえていえば「勝ってはいけない試合」をタイガースは勝ってしまった。そんな当惑すら感じている。
1、2回に2点ずつ入れてカープが4点先攻した時点では勝利を確信して、先発の岡田投手をどのように褒めようか、そればかりを考えていた。
大学時代に地下足袋を履いてのトレーニングもしていたと小耳に挟んだので、その意識の高さについて書いてみようか、なんてノーテンキなことを思っていた。
そうだ、せっかくだからこの映像を紹介しよう、とか。(笑
❉
ところがその岡田投手が5回に突然、荒れ出した。
「この点差だ。さすがに集中力が、一瞬切れたのか。」
メモにこう記した。
もちろん勝敗には関係なく、備忘録の経過メモだった。
そして6回。
「ここまでまったく合っていなかった中谷に四球。インコースへの抑えの効かなかったボール。
前の試合の加藤投手のリプレイを見ているようなボールだった。」
いやな予感の通り、
「やはり点になった。」
「やはり点になった。」
しかし、まだ負けるなどとは微塵も思っていない。
「勝つには勝ったが、あまり喜べない勝利だっただろう。」
などと結びのフレーズを、こうしようと決めてさえいた。
ところが6回のタイガースの攻撃が、いよいよ勢いをましてきた。
「とうとう泥仕合いになった。」
「西川がまたまずいエラー。菊池の不在が大きい。」
「これがタイガースの強さなのか。
あれだけのヘボをして大量点で負けていながら、じわじわと押してくる。」
そして6回のタイガースの攻撃が終わった時点でカープのリードは1点。
ここではじめて、負けを覚悟した。
と同時に当惑は膨らむばかりだった。
ここではじめて、負けを覚悟した。
と同時に当惑は膨らむばかりだった。
「まったくわからない。
(タイガースファンの)スタンドの異様な雰囲気か。
(タイガースファンの)スタンドの異様な雰囲気か。
“応援が力になりました”
カープのヒーローインタビューで耳にする定番コメント。
まさにそういうことなのだろうか?」
まさにそういうことなのだろうか?」
❉
こうまとめてみると、時系列で心境の変化が読み取れるが、やはりタイガースが勝ったこれという理由はみあたらない。
あえていえば、好調梅野選手がタイムリーであげた1点。
この小さな穴がカープ9点リードという“堤防”を決壊させてしまったということなのだろうか。
「得体の知れない強さ」を見せつけられたというしかない。
こんな相手とのデッドヒートがつづくのだ。
なかなか大変な事態になってきた。
これでカープは首位攻防戦に2連敗。
4月8日から守って来た首位の座から転落した。
22年前の大逆転負けの前にカープは5連勝していて、その試合の後は6連勝していた。
ジンクスにもならないただの前例だが、これが“ジンクス”になることを願おう。
繰りごとになるが、セカンドに菊池のいない先発オーダーの心もとなさを思わずにいられない。
あえていえば、好調梅野選手がタイムリーであげた1点。
この小さな穴がカープ9点リードという“堤防”を決壊させてしまったということなのだろうか。
「得体の知れない強さ」を見せつけられたというしかない。
こんな相手とのデッドヒートがつづくのだ。
なかなか大変な事態になってきた。
これでカープは首位攻防戦に2連敗。
4月8日から守って来た首位の座から転落した。
22年前の大逆転負けの前にカープは5連勝していて、その試合の後は6連勝していた。
ジンクスにもならないただの前例だが、これが“ジンクス”になることを願おう。
繰りごとになるが、セカンドに菊池のいない先発オーダーの心もとなさを思わずにいられない。
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