5月7日の試合
広島 000000000-0
阪神 00020301X-6
阪神 00020301X-6
勝 能見1勝2敗 負 九里2勝3敗
先発の九里が6回もたずに5失点で降板。
いよいよ先発陣が総崩れの様相を呈して来た。
4回に先制された2失点は、またしても先頭打者への四球がきっかけとなった。
これでもかこれでもかのカープ投手の“四球失点だ”。
四球=失点=敗戦
が、いまはもうカープの方程式と化した感すらある。
打線も元気なく、今季4度目の0封負け。
これでカープは対タイガース戦3連敗。
同一カード3連敗は、2年ぶりのことで、昨季は一度もなかった。
3連敗も、今季すでに2度目。
ぼちぼち嫌な記録が顔をのぞかせはじめた。
*
前の試合で破綻したオーダーをテコ入れして、この試合では上のような先発オーダーを組んだ。
打撃は好調ながらセカンドで痛恨のエラーをした西川がはずれ、かわりに安部が二塁にまわった。
レフトには「練習で好調だった」という堂林。
「使ってみたかった」という緒方監督の“親心起用”で今季初スタメンとなった。
空いた三塁には、こちらも初スタメンのペーニャ。
一塁はにベテランの新井がもどって5番に入った。
この苦肉ともいえるオーダーの「結果が問われるシーン」が初回からやってきた。
1番田中がタイガース先発の能見から、レフトへ流し打ってのワザありのヒットで出塁。
2番打者だから2番目にはまわってくるわけだが、堂林にいきなり真価が問われる場面が用意された。
ここは送りバントかと思ったが、首脳陣は強攻策を採った。
練習で好調だった堂林に賭けて、いっきにチャンスの拡大をねらったということだろうか。
しかし堂林は期待に応えられず、あえなく空振りの三振。
ワンバウンドの、いわゆる“クソボール”に釣られて手を出してしまった。
結果を求めすぎ、ヒットをほしがりすぎてのスイングだったのは明らかだった。
ついでに書いておくと、この日の成績は4打数0安打3三振。緒方監督の期待に応えることはできなかった。
ということで2番堂林の起用は、三振。
どうみても堂林は2番タイプではないと思うので、できることなら7番あたりで気楽に打たせてやってほしかったのだが…。
*
せっかくだから、このメンバーだったらどのように打順を組むか。
極私的先発オーダーを考えてみた。
1番 遊撃 田中
2番 中堅 丸
3番 右翼 鈴木
4番 一塁 新井
5番 二塁 安部
6番 三塁 ペーニャ
7番 左翼 堂林
8番 捕手 會澤
9番 投手 九里
丸の2番は消去法。かつて2番を打っていた経験値に期待してのものだ。
彼を3番から2番にしたため、そのまま打順を前倒した。
それで新井が4番目にもどった。
これはいきがかりでの結果だが、前試合で歯止めなき大逆転負けして“チュン太郎”になってしまった翌日でもあるので、気合いを入れる意味からもベテランの4番復帰は悪くはないと思う。
ペーニャは6番。
なんといっても初スタメンだ。これも「お気楽に」という配慮だ。
読めない選手を入れて打線のつながりを切りたくない、ということもってあって5番は好調の安部。能見には相性がよくないようだが…。
*
さて、試合のほうは堂林の打席で田中が二盗した。
ここから3番の丸、4番鈴木が連続四球で1アウト満塁となって、4試合ぶりに先発出場の5番新井に打順がまわってきた。
……。
しかし新井も、あえなく空振りの三振。
堂林と同じく、フォークがワンバウンドした“くそボール”を振っていた。
あの打席、初球は打ち頃の絶好球だったように見えた。
それを見逃したのに、彼の“迷い”のようなものを感じた。
勝負勘が鈍っているようにも見えた。
解説のK氏もいっていたが、新井は少し休ませ過ぎかもしれない。
まだ終盤どころか夏場にもなっていない。
まだ「疲れがたまる」時期でもないだろう。
グラウンドを離れ過ぎては、勝負勘が鈍って当然だ。
一度調子を落としてしまったら、それをもどすには休んだ時間の何倍も要することになるだろう。
“長期休養”の弊害が心配だ。
さて、5番のペーニャにもチャンスはまわってきた。
6回表、ノーアウト一二塁の好機。
そのペーニャも初球の難しいボールに手を出してセカンドへの凡フライの結果に終わった。
苦肉のスタメンだったが、結果的にはキーマン3人は3者三振。残念ながら機能することはなかった。
菊池の不在から生まれた、オーダーのヒビ。
これを修復しようとしているうちに、すべてが後手にまわりはじめたようにみえる。
いまのカープに残念ながら『2番セカンド菊池』にかわる選手はいない。
ついこの前までは、だれが抜けても、どの選手がベンチを暖めても、かわりがいくらでも現れる層の厚さに感心していたが、それはチームに勢いがあってこそのことだった。
ひとたびそれがしぼんでしまえば、厳しい現実が顔をのぞかせてきた。
菊池はつぎの試合からは復帰するらしいが、投手陣の弱体化もあり、しばらくは我慢の試合がつづきそうだ。
6回表、ノーアウト一二塁の好機。
そのペーニャも初球の難しいボールに手を出してセカンドへの凡フライの結果に終わった。
苦肉のスタメンだったが、結果的にはキーマン3人は3者三振。残念ながら機能することはなかった。
菊池の不在から生まれた、オーダーのヒビ。
これを修復しようとしているうちに、すべてが後手にまわりはじめたようにみえる。
いまのカープに残念ながら『2番セカンド菊池』にかわる選手はいない。
ついこの前までは、だれが抜けても、どの選手がベンチを暖めても、かわりがいくらでも現れる層の厚さに感心していたが、それはチームに勢いがあってこそのことだった。
ひとたびそれがしぼんでしまえば、厳しい現実が顔をのぞかせてきた。
菊池はつぎの試合からは復帰するらしいが、投手陣の弱体化もあり、しばらくは我慢の試合がつづきそうだ。
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