5月21日の試合
広島 001000120-4
中日 10102012X-7
中日 10102012X-7
勝 吉見1勝4敗 負 福井1勝2敗 S田島1勝1敗11セーブ
本塁打 田中2号 ゲレーロ9号
この試合で負け投手となった先発の福井投手は試合後に「ばたばたしてしまった」と反省の弁をのべたというが、それはここ最近のチーム自体にもいえそうだ。
どうもチームそのものが「ばたばたしている」印象だ。
この試合でもつまらない悪送球や守備の判断ミスがことごとく追撃ムードに水を差す失点につながった。
ついこの間のズムスタで、草野球まがいのドラゴンズのお粗末な守備に苦笑していたのが、攻守ところを変えて戦いの場をナゴヤドームに移した途端に立場が逆転してしまった。
グラウンドでばたばたしているせいか、チームのオーダーに落ち着きのなさが見て取れて仕方がない。
先発オーダーをつぎつぎに変えながら勝ちつづけていたときは、「いくつかのオプションを持って戦う」という首脳陣の考えがハマっていたように見えたが、菊池の戦列離脱あたりから、その結果がいつか「オーダーの落ち着きのなさ」に帰結してしまったように思えてならない。
結果論といわれればそれまでだし、まだ最終的な結果がでたわけではないが、それが正直な感慨だ。
新井選手をベンチにさげて4番にあげた鈴木が一本立ちした。
そのこと自体はめでたいことだが、それで新井のモチベーションがさがったように思えてならない。
このところの彼のプレイからは以前のような覇気が感じられないのだ。
「おれが引っ張らなくては」という気概のつっかえがはずれて、無意識に肩の荷を下ろしてしまったように見えてしかたがない。
たしかに鈴木選手は4番の責をまっとうしてあまりある数字を残してはいる。
しかし、それで去年の4番新井の代わりが務まっているかは疑問だ。
今シーズンにかぎっていえば、まだまだベテランの新井には引っ張ってもらわないといけないのではないか。
肉体的にはいうまでもないが、新井はモチベーションという精神的な限界とも戦っている。
首脳陣がこれをうまく引き出していけないようでは、この「オーダーの落ち着きのなさ」はいつまでも解消できないように思う。
これでカープは最下位ドラゴンズ相手に同一カード3連敗。
一寸先はわからないが、とりあえずは短いトンネルをみずから掘ってしまった。
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