上のスタメンボードを見て、あなたはきっと戸惑われたことだろう。
それこそ、いつもとはまったくちがった景色に見えるはずだ。
1番田中がサードで、ガンちゃんが2番?
あれ、丸は?
鈴木はどうした?
「坂井」は「新井」の間違いだろう?
内藤なんていうピッチャー知らんぞ、とか。
そう、これはカープ球団が誕生してはじめて迎えたシーズンの開幕スタメンなのだ。
これを見て、「そうそう、そうだった」と懐かしく思い出せるような方は相当に年季が入っているはずだ。
かくいう管理人も、記録の上でしかしらない。
まだ生まれない前のシーズンのことなのだ。
このスタメンがどのように組まれたのか、その背景めいたことなどは「カープ開幕スタメン名鑑」でお勉強してもらうとして、なぜ今回はこれをご紹介することになったかというと、この試合が行われたのが平和台球場だからなのです。
実は昨夜からYouTube用に「球場巡礼・平和台球場」の編集作業をしていて、それを今朝になってアップしたのですが、その作業中にこの試合のことをあらためて憶い出したのですね。
カープ初の開幕戦が当時ホームグラウンドの広島県営球場でもなく、セ・リーグ他球団の本拠地でもなく、つぎのシーズンからパ・リーグの西鉄ライオンズのホームグラウンドとなる平和台球場で行われていたというのがプロ野球黎明期らしいといえばらしい。
しかもカープと対戦した西日本パイレーツのほか、讀賣巨人軍、松竹ロビンスの4球団が参集しての変則ダブルヘッダーだったという、いまでは考えられないマッチングだった。
せっかくなので試合の結果もご紹介しときましょう。
広島 012100100-5
西日 00030012X-6
勝 緒方 負 武智
カープは逆転負け、かつ惜敗してました。
でも勝ち投手が「緒方」。
敵チームのピッチャーですが、なんだか縁起がいいじゃないですか。(笑
ついでといってはなんですが、このシーズンの成績を。
41勝96敗1分 勝率.299
順位は最下位の8位でした。
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ちなみにYouTubeにアップした「平和台球場」はこちら。
よかったら観てやってください。
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