4月12日の試合
広島 024010020-9
巨人 200030000-5
巨人 200030000-5
勝 床田1勝 負 内海1勝1敗
本塁打 新井2号、3号 エルドレド3、4号
新井が4番の定番オーダーでカープは、また快勝した。
立役者となったのは、その新井。
たったの1試合ベンチを温めただけで、これほどの気分転換、リゲインできるのか、前日ケチョンケチョンだったエルドレットと仲良く2打席連続のアベックホームランとは恐れ入った。
カープ初優勝の1975年、初栄冠獲得の狼煙となったのはオールスター戦での山本浩二、衣笠祥雄の2打席連続のアベックホームランだったが、ペナントレース開始早々に連覇の狼煙が上がってしまったと言えそうだ。
カープの強さばかりが際立った、巨人相手の2連勝。
どちらの試合も巨人が先制したが、カープはあっさり逆転。
なんとか巨人は食らいつくが、カープが突き放し、最後はダメを押して勝ちきった。
相撲に例えれば、横綱相撲でカープは巨人を寄り倒し。
これで引き分けを挟んで9連勝。暫定首位攻防戦の勝ち越しを決めた。
どちらも直接対決までは他チームを圧倒してきたから、がっぷり四つに組んでの力戦を期待したが、胸を合わせてみたら意外に巨人は腰砕けで、あっさり土俵を割ってしまった。
なんだか肩透かしを食らったような心境だ。
食い足りない。
正直、そんな印象が強い。
もしここでカープが3連勝でもするようなことがあれば、ペナントレースの熱気は序盤から削がれてしまうのではないかと、あらぬ不安すら抱いてしまった。
去年優勝したチームが地力を発揮しているのと、たまたま調子が良かっただけかもしれないチームとでは、比べるべくもないのだろうか。
ここ最近いわされていることだが、巨人はすっかり『盟主』という呼称が似合わなくなった。
今はカープが強すぎるといってしまえばそれまでだが、ここ最近どうにも骨太のチームに仕上がらない。
カープのように若手がバンバンに育ってきているわけでもなく、かといって補強がうまくいっているようにも見えず、海の向こうから連れてくる助っ人も大当たりしたためしがない。
試合後のヒーローインタビューで、プロ入り初勝利を挙げた床田投手が気の利かないインタビュアーに、「巨人戦ということで、特別に意識はしましたか?」とつまらない質問をされて、苦笑いしながらにべもなく否定していたのは、まさにそう答えるしかなかったからだろう。
彼のような若い選手には、もはや巨人が揺るがぬ盟主であった時代は遠い昔のおとぎ話なのだろう。
その呼称が似合うかどうかは別にして、今球界の盟主となろうとしているのが他ならぬカープだ。
くだんのインタビュアーがいみじくも認めていた。
「カープはこれで9連勝。強いチームに入りましたね」
この言葉が、多くのファンの実感だろう。
巨人の不甲斐なさをここで並べても仕方がないが、ざっと見渡してみた感じでは、それでもやっぱりカープに拮抗するチームの筆頭は巨人だろう。
その巨人には、もっと頑張ってもらわないと困るのだ。
❉
ところで、前日は4番で期待に違わぬ活躍をした鈴木誠也。
この日は結果は出なかった。
たまたまの1試合のことだか、どうもこのところボールが上がらなくなっているようで、いっとき調子を落としそうで、気にはなる。
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