4月5日の試合
広島 020000001000-3
中日 100010100000-3
2015年の開幕2戦目に黒田博樹と投げ合って好投して982日ぶりに勝利投手となってから、すっかり鯉が大好物のヤギさんに変身した八木智哉投手。「カープで飯を食っている」と言っても過言ではない左腕の先発とあってカープは苦戦が予想されたが、意外な結末で“攻略”してしまった。
カープは初回、田中ゴロアウト、菊池ゴロアウト、丸三振で八木の前にあっさり三者凡退。
その裏にきっちり1点を先制されて、この日も「相性」に苦しめられそうな気配だった。
しかし、次の回にエルドレッドに2ランホームランが出て、カープが逆転。
そして2対1で迎えた4回表に先頭打者の新井が、綺麗にセンターへ打ち返してこの日2本目のヒットを放った。
この打球が八木投手の脚を直撃して、ヤギさんあえなくノックアウト。新井の執念、気迫が打球に乗り移ったようなヒットで苦手投手をマウンドから引きずり下ろした。
急遽登板しロングリリーフした又吉の好投もあって、それでもカープは苦戦し、7回にはついに逆転されて2対3となったが、9回の土壇場で鈴木誠也の“リプレイ判定タイムリーヒット”で同点に追いつき、今季2度目の延長戦でドローに持ち込んだ。
最終回のぎりぎりで、きっちりうっちゃって残した強さと、以後の攻撃で突き放せなかったどかしさ。
なんともいえない余韻を残して終わったゲームだった。
先発はドラフト3位指名入団の床田。
開幕5試合目にしてプロ入り初登板初先発となった期待のルーキーは、物怖じすることなく好投した。
そして2対1と1点リードのまま5回を迎えて、「ここを抑えれば勝ち投手」という局面。
お約束のというべきか、勝ちを焦る気持ちにスイッチが入ってしまったのだろう。
2アウトまで持ち込みながら平田に足元を抜かれる同点タイムリーを喫して権利をふいにしてしまった。
7回にはさらに1失点して、一度は「負け投手の権利」を得たものの、打線の援護で黒星は付かず、「持ってる」ところを見せてくれた。
この日、開幕に先発したジョンソンが喉に痛みを訴えて登録を抹消。復帰の目処はたたないとかで、ちょっぴり暗雲が漂った日でもあった。
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