広島 0000000-0
東京 0000010-1
東京 0000010-1
勝 小川2勝2敗 負 岡田2勝1敗
きのうは寒風の中で庭仕事をしたせいで風邪でダウン。床に伏せている間にカープは完封で負けていた。
これで4連敗。ズルズル止まらないわが鼻水のように、カープの連敗も歯止めがかからない。
この試合は降雨でコールドゲームになったため7回の攻撃だったとはいえ、安打はたったの2本。
19日のベイスターズ戦では1本だったし、強打のチームがあっという間に貧打に衣替えしてしまった。
この4連敗中、カープの得点は4点。10連勝中だったら難なく1イニングで取っていた点を4ゲームを費やしてやっと取っている有様だ。
あのころの勢いがすっかり影をひそめてしまった。
先発の岡田投手は6回を1失点の好投だっただけに
「見殺しにした」
といわれてもしかたがない。
彼が初登板でアップアップだったときには、猛打で負けを消してくれた。
2連勝中は力強い援護射撃をしてくれた。
今度は岡田投手が返す番なのだが、0点では勝ちようがない。
*
打線は水物だ。チームだっていつも調子がいいわけではない。
「こんなときもある」
たしかにそうなのだが、その前に開幕早々の10連勝なんていう馬鹿げた大勝ちをしてしまったものだから、明暗のコントラストが強烈に感じられてしまう。
「本塁が遠い」
これをいまカープの首脳陣、野手陣は身のすくむ思いで実感していることだろう。
あれだけ勢いのあったチームが、いまは沈黙して相手のなすがままだ。
「歯車が狂ってしまった」
そうとしか思えない。
ひとつの凡プレイ、ちょっとした戦術の破綻からこの泥沼には容易に迷い込んでしまう。
ベイスターズ相手にたまたま2連敗したチームが、無意識に勝ちを焦ったことから連敗のスパイラルに引き込まれてしまったように映る。
そのきっかけは、ズムスタから神宮球場に戦地を移しての最初の試合にあったように思う。
初回にラッキーな内野安打で出た田中を犠打で送らず、二塁に憤死させてしまった采配。
「よそ行きの試合をする」
まさにそれだった。
そして、それが失敗してしまったことで、野手にいらぬ危機意識を植え付け、焦りを産んでしまったのではないか。
それが当たっているかどうかは別にして、歯車が狂いはじめたとき、それはちょっとしたきっかでズレたまま固定されてしまう。
そして、そこから元にもどすことは容易ではない。
負の連鎖というハンデを背負いながら戦わなければならないからだ。
それを自覚してのことだろうか、首脳陣はベンチのテコ入れをした。
この日、上本、下水流にかえて、野間と西川を一軍にあげた。
このふたりが連敗脱出の起爆材となれば、ベンチワークのヒットとなる。
そうなれば、こんどはまた破竹の連勝劇がはじまるかもしれない。
ペナントレース序盤から首脳陣も選手も、一喜一憂する必要はない。
戦っている当事者は、もちろんそれは自覚している。
先は長いのだ。
しかしファンは、一憂することも一喜のうち。
その日その試合が文字通りファンであり、一憂をも愉しみたいのだ。
せいぜい4連敗を嘆かせてもらおう。
*
これで2位ジャイアンツとのゲーム差は0.5。タイガースもそのすぐ後ろに迫っている。
もう後続チームから肩に手をかけられたようなものだ。
しびれるような緊張感が、またたまらない。
ペナントレースは、ようやく仕切り直しとなった。
ここから再スタートだ。
俄然、面白くなってきたではないか。
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