2017年4月7日金曜日

センター前ヒットのゲッツー?

4月6日の試合


広島 0-5

中日 10-3

 勝 薮田1勝 負 岡田1敗 S ブレイシア1セーブ  

 本塁打  大島1号

先発に「大瀬良」の名前が久しぶりに。

で「大瀬良が703日ぶりの先発勝利」。
タイトルをそう決めていたのに、するりと彼の勝利投手の権利は逃げてしまった。

一端入り込んでしまった「(先発で)勝てない」というトンネルは、抜け出すのは容易ではないということなのだろう。

その白星はといえば、ちゃっかりと薮田が拾った。
これも親孝行のたまものか。(笑

大瀬良投手に勝ちはつかなかったが、カープは負けなかった。
前日の試合と同様に、強いような押しが足りないような、とりとめのない状態でカープは序盤を闘っている。

                      ✲

手数でいえば中日が15安打で9安打のカープを圧倒した。
それでもカープが負けなかったというのは、いうまでもなく「守り勝った」わけで、菊池がきのうもスーパープレイで魅せてくれた。

6回裏の中日の攻撃。
703日ぶりの先発勝利をかけた大瀬良投手が、そろそろ意識しはじめたのか投げ急いだように招いたノーアウト満塁の大ピンチ。

ここで菊池が、またやらかした。

カープ戦にめっぽう強いピンチヒッター藤井が、センター前にヒ〜ット。

そう思った刹那、これを横っ飛びにダイビングキャッチすると、そのまま倒れ込むようにセカンドベースの田中にトス。
それが一塁に転送されてのダブルプレイ成立だ。

公式記録ではもちろんヒットではないが、感覚的にはもろにヒットだった。

エラーは「できたはずのプレイ」ができなかった場合に記録される。
ならば「できないことをされてのアウト」なのだから、ヒットにしてやってもいいのではないか。そんなことすら思わせるプレイ。
藤井につい同情してしまったほどのファインプレイで、菊池は大瀬良を救った。

野球(観戦)というスポーツはタラレバで成り立っているが、もしこのプレイがなかったらカープは負けていたかもしれないし、セカンドが菊池でなければ大瀬良は負け投手になっていただろう。

そんなスーパープレイ。

俺様の前に「センター前に抜ける」という表現はないのだ。

菊池の内なる高笑いが聞こえてきそうだった。
(ここで「あっはっはっ」と、俺様の内なる笑い)

                      ✲

ところで15本のヒット、4つの四死球を得た中日は一塁の塁上をにぎわした。
選手が出塁すると、そっと寄り添ってくるファーストベースコーチは元カープの外野手であった長島清幸。

白いヤギさんヒゲがいささか年齢を感じさせるが、面影にまだまだヤンチャっぽさが残っていて、懐かしく見ていた。

この長島がスタメンに名を連ねていたのは1980年代。
開幕スタメンではじめて名前がコールされたのは1983年のことだった。
タッパはないものの、体のキレ、スピードがあった。
走攻守の三拍子がそろった選手で、センターの山本浩二をレフトに追いやってセンターに山崎隆造、彼がライトに入った布陣は鉄壁だった。

センターといえば、ジャージとトレーナー姿の長島が袋町の道路の真ん中をメンチきって歩いていたのを見かけたときには唖然としながら苦笑したものだ。

そうそう。
コーチといえば、中日ベンチの森監督の横には付かず離れず、こちらもカープOBの森脇浩司コーチの懐かしい顔が見えたりして、開幕から勝ち星なしのふがいないドラゴンズに同情しながら観戦の3連戦だった。




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